突発性発疹解熱後の発疹期はうつるの?
突発性発疹の最も特徴的な症状の一つが、高熱が下がった後に現れる全身の発疹です。お腹や背中を中心に、顔や手足にも広がる赤いブツブツは、初めて見る保護者の方を驚かせるかもしれません。そして、「こんなに発疹が出ているのに、他の子にうつらないのだろうか?」と心配になるのも無理はありません。しかし、結論から言うと、突発性発疹の発疹そのものに感染力はなく、発疹が出ている時期には周囲への感染力は既にかなり低下していると考えられています。突発性発疹の原因ウイルスであるヒトヘルペスウイルス6型や7型は、主に発熱期に唾液などの気道分泌物から多く排出され、この時期が最も感染力が高いとされています。熱が下がり、発疹が出現する頃には、体内のウイルス量は減少し、それに伴って他者へ感染させる力も弱まっています。そのため、多くの保育園や幼稚園では、登園の目安として「解熱し、発疹が出た後、全身状態が良好であれば登園可能」としているところが多いです。もちろん、発疹がまだ残っていても、本人の機嫌が良く、食欲もあり、普段通り元気に過ごせるようであれば、集団生活に戻っても大きな問題はないと判断されるのが一般的です。ただし、完全にウイルスの排出がゼロになるわけではないという考え方もあり、念のため、発疹が消えるまでは他の乳幼児との濃厚な接触は避けた方がより安心という意見もあります。最終的な登園の判断は、かかりつけ医の指示に従うのが最も確実です。いずれにしても、見た目が派手な発疹に惑わされず、感染リスクのピークは高熱期にあったということを理解しておくことが大切です。発疹は病気が治癒に向かっているサインの一つと捉え、赤ちゃんの体調回復を見守りましょう。