健康診断などで血圧が高いと指摘されたり、あるいはご自身で測定した血圧が高めであったりする場合、最初にどの医療機関を受診すれば良いのか迷うことがあるかもしれません。特に「高血圧」というキーワードで調べると、循環器内科や腎臓内科、内分泌内科といった専門的な診療科の名前が出てくることもあり、どこが適切なのか判断に困るのも無理はありません。しかし、結論から申し上げますと、高血圧の疑いがある場合、まずは身近な一般内科、あるいはかかりつけの内科医に相談するのが最も一般的なステップと言えるでしょう。一般内科の医師は、高血圧を含む生活習慣病全般に関する初期対応の知識と経験を持っています。多くの場合、最初の診察では問診や血圧測定、必要に応じて血液検査や尿検査などを行い、現在の状態を把握します。その上で、生活習慣の改善指導から開始するのか、あるいは薬物治療が必要なのかといった基本的な方針を立ててくれます。また、一時的な血圧の上昇なのか、持続的な高血圧なのかを見極めるため、家庭での血圧測定を勧められることもあります。この段階で、高血圧の原因が比較的単純であったり、軽度であったりする場合には、一般内科での継続的な管理で十分なケースも少なくありません。かかりつけ医がいる場合は、まずその医師に相談することが推奨されます。かかりつけ医は、あなたの普段の健康状態や既往歴、家族歴などを把握しているため、より総合的な観点からアドバイスをしてくれるでしょう。また、もし専門的な検査や治療が必要と判断された場合には、適切な専門医を紹介してくれる役割も担っています。紹介状があれば、専門医の診察もスムーズに進むことが多いです。高血圧は自覚症状が出にくい病気ですが、放置すると心臓病や脳卒中などの重大な合併症を引き起こす可能性があります。不安を感じたら、まずは気軽に内科の扉を叩いてみることが、健康を守るための大切な第一歩となるのです。
高血圧かもしれないと思ったらまず内科へ