動悸の症状で医療機関を受診する際、医師に自分の症状や状況を的確に伝えることは、正確な診断と適切な治療を受けるために非常に重要です。しかし、いざ診察室に入ると緊張してしまったり、何を伝えれば良いのか分からなくなってしまったりすることもあるでしょう。事前に伝えるべきポイントを整理し、準備をしておくことで、スムーズなコミュニケーションに繋がります。まず、最も重要なのは「いつから、どのような動悸が、どのくらいの頻度で、どのくらいの時間続くのか」です。動悸が始まった時期、動悸の性質(ドキドキ、バクバク、ドクンと脈が飛ぶ感じ、不規則な感じなど)、一度の動悸の持続時間(数秒か、数分か、数時間かなど)、動悸が起こる頻度(毎日か、週に数回か、月に数回かなど)を具体的に伝えましょう。「動悸ダイアリー」などをつけている場合は、それを持参すると非常に役立ちます。次に、「動悸が起こるきっかけや、悪化する状況、逆に楽になる状況」も大切な情報です。例えば、「運動中や運動後に起こる」「安静時に突然始まる」「ストレスを感じた時に起こる」「カフェインを摂取すると悪化する」「深呼吸すると少し楽になる」など、具体的な状況を伝えましょう。また、「動悸以外の症状があるか」も忘れずに伝えましょう。胸痛、息切れ、めまい、失神、意識が遠のく感じ、吐き気、冷や汗、発熱、体重減少、手の震え、不安感、不眠など、他の症状があれば、それが診断の手がかりとなることがあります。そして、「これまでに同様の症状があったか」どうか、あった場合はその時の状況や診断、治療内容なども伝えます。過去の病歴や現在治療中の病気(特に心臓病、甲状腺疾患、糖尿病、高血圧、貧血など)、服用している薬(市販薬やサプリメント、漢方薬も含む)、アレルギーの有無、家族歴(家族に心臓病や突然死の人がいるかなど)、生活習慣(喫煙、飲酒、カフェイン摂取量、睡眠時間、ストレスの状況など)も、医師にとっては重要な情報です。これらの情報をメモにまとめて持参すると、伝え忘れを防ぐことができます。遠慮せずに、自分の言葉で正直に、そして具体的に伝えることが、より良い治療への第一歩となります。
動悸で病院へ!受診時の伝え方と準備