突発性発疹は、主に生後6ヶ月から2歳くらいまでの乳幼児がかかりやすい病気で、高熱と解熱後の発疹を特徴とします。原因となるのはヒトヘルペスウイルス6型(HHV-6)や7型(HHV-7)で、これらのウイルスに初めて感染することで発症します。保護者の方にとって気になるのは、「いつからいつまで他の子にうつしてしまう可能性があるのか」という感染期間でしょう。一般的に、突発性発疹のウイルスは、発熱している期間、つまり症状が出ている間が最も感染力が高いと考えられています。特に、唾液などの分泌物の中にウイルスが含まれているため、咳やくしゃみによる飛沫感染や、ウイルスが付着した手やおもちゃなどを介した接触感染が主な感染経路となります。潜伏期間は10日から14日程度とされており、この期間は無症状ですが、ウイルスは体内で増殖しています。そして、突然38度以上の高熱が出現し、これが3日から5日ほど続きます。この発熱期が、周囲への感染リスクが最も高い時期と言えます。熱が下がるとともに、お腹や背中を中心に赤い発疹が現れますが、この発疹自体には感染力はないとされています。多くの場合、解熱し、発疹が出て数日経ち、全身状態が良好になれば、ウイルスの排出量も減少し、感染力は低下していくと考えられています。ただし、完全にウイルスが排出されなくなるまでの正確な期間については、個人差もあり一概には言えません。完全に周囲への感染の心配がなくなるのは、解熱し、発疹も消え、本人の機嫌や食欲が普段通りに戻ってから、と考えるのが一つの目安でしょう。保育園などの登園基準も、多くは「解熱後1日以上経過し、全身状態が良好であること」などと定められています。いずれにしても、発熱中は特に感染力が強いため、他の子供との接触は避け、安静に過ごすことが大切です。
突発性発疹の感染期間はいつからいつまでか