子どもが発熱し、同時に太ももを痛がる場合、親としては非常に心配になるものです。多くは風邪やインフルエンザといった一般的な感染症に伴う筋肉痛であることが多いですが、中には注意が必要な病気が隠れている可能性もあります。どのような点に気をつければ良いのでしょうか。まず、インフルエンザやアデノウイルス感染症、エンテロウイルス感染症といったウイルス感染症では、発熱とともに全身の筋肉痛や関節痛が現れることがあり、太ももも例外ではありません。これらの場合は、通常、解熱とともに太ももの痛みも徐々に軽快していきます。しかし、痛みが非常に強い、片足だけが痛む、腫れや赤みを伴う、歩き方がおかしいといった場合は、他の病気を疑う必要があります。注意すべき病気の一つに、「化膿性股関節炎(かのうせいこかんせつえん)」や「化膿性筋炎(かのうせいきんえん)」があります。これらは、細菌が股関節や太ももの筋肉に感染し、炎症を起こす病気で、高熱とともに激しい痛み、腫れ、熱感、そして関節や筋肉を動かすことの制限が見られます。早期に抗菌薬による治療を開始しないと、関節や筋肉に後遺症を残す可能性があるため、緊急性の高い状態です。また、「急性骨髄炎(きゅうせいこつずいえん)」も、細菌が骨に感染して炎症を起こす病気で、太ももの骨(大腿骨)に発症すると、高熱と激しい痛み、腫れが生じます。乳幼児では、症状をうまく訴えられないため、機嫌が悪い、足を動かそうとしないといった様子で気づかれることもあります。その他、稀ではありますが、若年性特発性関節炎(小児リウマチ)のような自己免疫疾患や、骨や軟部組織の腫瘍などが、発熱と太ももの痛みの原因となることもあります。もし、子どもが発熱とともに太ももを痛がり、特に歩行を嫌がる、足を触られるのを嫌がる、腫れや赤みがある、あるいは全身状態が悪い(ぐったりしている、食欲がないなど)といった場合は、自己判断せずに速やかに小JPanel科を受診し、医師の診察を受けるようにしましょう。
子どもの発熱と太もも痛、注意すべき病気