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子供の腎臓の病気、相談すべきは何科?
子供のむくみが気になる、学校の尿検査で異常を指摘された、おねしょがなかなか治らない。お子さんの腎臓や尿に関するトラブルに気づいた時、親御さんは「何科に連れて行けばいいの?」と不安になるでしょう。大人の場合とは少し異なり、子供の腎臓の病気を相談する診療科は、主に「小児科」が最初の窓口となります。多くの大学病院やこども病院には、さらに専門性の高い「小- 児腎臓専門医」が在籍しており、一般的な小児科医と連携して治療にあたります。なぜ、大人の腎臓内科や泌尿器科ではなく、まず小児科なのでしょうか。それは、子供の腎臓病には、成人のものとは異なる、小児特有の疾患が多く、また、成長・発達という子供ならではの視点を考慮した、専門的なアプローチが必要だからです。例えば、子供の腎臓病で最も多いものの一つに「急性糸球体腎炎」があります。これは、溶連菌などの感染症にかかった後、数週間経ってから、血尿や尿たんぱく、むくみ、高血圧などが急に現れる病気です。また、大量のタンパク尿によって全身がむくむ「ネフローゼ症候群」も、小児に好発する代表的な腎臓病です。これらの疾患は、早期に正しい診断と治療を行えば、多くは良好な経過をたどりますが、診断や治療には小児腎臓病学の専門知識が不可欠です。一方、尿路の先天的な形態異常が原因で、尿が腎臓に逆流してしまう「膀胱尿管逆流症」や、それによって引き起こされる「尿路感染症」なども、子供に多く見られる疾患です。これらの診断と治療には、小児泌尿器科的な視点も必要となり、小児科医が「小児泌尿器科」の専門医と連携して対応します。学校の尿検査で異常を指摘された場合も、まずはかかりつけの小児科に相談するのが第一歩です。再検査を行い、異常が持続するようであれば、専門の小児腎臓医がいる医療機関へ紹介してくれます。子供の体は、成長過程にある「小さな大人」ではありません。腎臓の悩みに関しても、まずは子供の体を総合的に診てくれる小児科を信頼し、そこをゲートウェイとして、必要な専門医療へと繋いでいってもらう。それが、お子さんの健やかな成長を守るための、最も確実な道筋です。