「なんとなく体がだるくて、微熱(37度台前半程度)がずっと続いている…」これも自律神経失調症の症状の一つとして見られることがあります。では、38度程度の比較的高い熱が出る場合と、微熱が続く場合とでは、何が違うのでしょうか。また、どちらも自律神経の乱れが原因なのでしょうか。自律神経失調症による発熱(心因性発熱)は、その体温の高さや持続期間に個人差が大きく、一概には言えません。38度程度の比較的はっきりとした発熱が見られることもあれば、37度前後の微熱が数週間から数ヶ月以上もだらだらと続くケースもあります。どちらのパターンも、ストレスや疲労、不規則な生活などが引き金となって、自律神経のバランスが崩れ、体温調節中枢の機能が不安定になることで起こると考えられています。メカニズムとしては共通している部分が多いと言えるでしょう。ただし、38度以上の発熱の場合は、感染症(風邪、インフルエンザ、肺炎など)や炎症性の疾患といった、他の器質的な病気の可能性をより強く疑う必要があります。これらの疾患は、適切な治療を行わないと重症化するリスクがあるため、まずは内科などを受診し、血液検査や画像検査などで原因を特定することが最優先となります。一方、微熱が長期間続く場合も、油断は禁物です。自律神経失調症によるものの他に、結核や膠原病、甲状腺機能異常症、慢性疲労症候群、あるいは稀ですが悪性腫瘍といった病気が隠れている可能性も否定できません。そのため、微熱であっても、原因不明の状態が続く場合は、必ず医療機関を受診し、必要な検査を受けるようにしましょう。38度の発熱と微熱の持続、どちらの症状であっても、自己判断で「これは自律神経のせいだ」と決めつけずに、まずは身体的な病気がないことを確認することが大前提です。その上で、他に原因が見当たらない場合に、自律神経失調症による発熱の可能性が検討され、心療内科や精神科での治療やケアが開始されることになります。
微熱が続くのは自律神経の乱れ?38度との違い